自作3Dアバターを作った夏、2024年

大晦日です。2024年も過ぎようとしていますね。
ここにきていつの話?って感じですが、2024年の夏休みを費やして3Dアバター作った話をブログに上げてなかったので、今まとめようと思います。時よ戻れ。

きっかけ

一昨年くらいにPCを買い替えたことからPC版の「VRChat」を遊ぶようになった。ぼっちプレイで色んなワールドを観光気分で遊びにいく程度ではあるが、多種多様なんでもありのワールドをVR空間で見るのはとても面白い。アバターを変更できるようになってからは試着ワールドでひとめぼれしたかわいいロボットアバター・NORM(ノルム)くんを着て、いちロボットとしてVR世界を動き回っていた。

ほんとに初期に使っていたデフォルトアバター(かわいい)
ノルムくん(素人による精いっぱいの改変ですずめをのせています)

そんなこんなでVRChatを満喫してきたのだが、Misskey.design上でのお声掛けに参加して、何人かのVRCユーザーの方といっしょにVket2024Summerを回る機会を得た。他の人といっしょに回るVket楽しい!だれかと一緒にいるって楽しい…と、初めて〈感情〉を知ったロボットのようにはしゃぎまわったわけだが、そのときご一緒したメンバーさんの多くが自作アバターを着用されていた。え、なにそれすごくいいじゃん。

自作アバター…じつはVRChatはじめたときから作ってみたくて、ひっそりBlenderを勉強してみたりはしていた。(Misskey.design運営のお一人であるZenさんは3Dアバター作成講座を公開されていて、そもそも私がMisskey.designを知ったのもZenさんのSNS経由だったりする)

勉強するだけでなにも作ってなかったけど、作ってみるか自作アバター…
というわけで勝手にやる気を焚きつけられた私は、夏休みを利用して3Dアバター作成に乗り出したのだった。

Blender格闘編

自作アバターのコンセプトとしてはVR呑みするときに使うアバター(VR呑みをしたいのだがノルムくんが呑んだくれるのは解釈違いなので)ということで、酒好きで気のいいお兄さんを作ることにした。

人型ボディは探せば素体になるものがあるのだろうが、あえてイチからフルスクラッチで作ることにした。いい感じにアバターが出来あがったらBoothで販売してやろうという下心があり、もしそうなった場合に権利関係がややこやしそうな素体は使わない方がいい、という「こち亀」の両さんみたいなことを考えていたのだ。ちなみに作成を終えた現在の私が言えることは、素体つかった方がぜったいきれいで簡単だしお前は結局アバターを販売しない、ということだけだ。

髪の毛を作ろうと頭部のメッシュをコピペしたところ「これはうまくいかない」と秒で気づいた時のスクショ
テクスチャ仮貼りしたもの

じつは作成中のスクショをちゃんと撮っていなかったので画像があまりないのだが、頭のてっぺんに握りこぶし大の穴が空いてしまって埋め方が分からない股間に握りこぶし大の穴が空いてしまって埋め方が分からないなど、さまざまな問題が発生した(握りこぶし大の穴が空きすぎている)。それをどうにか乗り越えてモデルを作成したらテクスチャ作成・リギングと、やることが多すぎる。分業制ならともかく、ひとりで趣味でつくるのときの作業量エグいのでは。

Unity死闘編

どうにかしてリギング済みのモデルが出来たら、つぎにそれをUnityに持っていってセッティングする。BrenderでつけたリギングをUnityのHumanRigモデルに置き換えるのだが、それをやると手の開きがめちゃくちゃ変になる。Blender上でこだわってきれいに見えるようモデリングした俺の渾身のアバターの手がキャッチャーミットみたいな形状になる。つらい。みんなどうしてるのこれ?ここでBlenderとUnityをいったりきたりしてモデルの形状を整えたのだが、実は今でも手の形状は若干ガタガタしたままである。みんなほんとにどうしてるのこれ?

あとBlender作業時には気づかなかったのだが、Unity上でアバターの手首をひねる動きをすると手首がキューとなる。メッシュが捻じれて細く縮んでしまうのだ。ただこれはちゃんと市販アバターの造りなどを研究していて対策を知っていた。手首の捻りに合わせてらせんを描くように腕の部分が回転するように設定すればいいのだ。ちゃんと補助ボーンも加えてスムーズに回転するように設定した結果がこれである。

ねじれまくっておる

…本当にUnityの設定はむずかしい。何度もBlenderとUnityを行き来し、なにか作業するごとにつまづいて対処法を検索する日々。なんとかモチベを保てたのは「自分で作ったアバターだから顔の造りが自分の好み」という、ただその一点のみを支えに頑張って制作した。

サトウ先輩ですよろしくね

完成、そして次の闘いへ…

こうして結局、社会人の短い夏休みで納まるはずもなくだいぶ超過して自作アバターが完成した。沼に落ち込んだ手の造形もまあ納得できるレベルには落ち着き、拙いながらもかわいいアバターに仕上がったのである。

かわいい(これだけ苦労したから私には自画自賛する権利がある)
手はこんな感じになりました

こうして無事に出来上がったDIY・フルスクラッチの自作アバター。季節もすでに秋の気配が滲み始めていた。自作アバターをつくづくと眺めて考える。

…アロハシャツ寒そうだな

というわけでそのまま秋服作成に突入しました

俺たちはまだ、登り始めたばかりだ… このアバター制作という坂道を!(完)

存在しない先輩との存在しない記憶を造る