認識阻害系の怪異

風がつよい日の朝、歩道を歩いていく通学中の学生たちを眺めていたらひとりだけ真っ黒に塗りつぶされたようになって顔が分からない子がいて「え、あれ、これもしかして怖いやつ?」とビビったのだが、近づいてみたらただ重めの前髪が風に煽られてる黒いマスクをした子だった。